2016年10月16日日曜日

~ 10月16日 朝7時。朝食を取りながら物思う ~

今日、家族に連れて行かれてしまった子供の家に行く。
子供はもう、家にはいない。
「どこかに働きに出された。デリーらしい。」
私たちの持っている情報はそれだけで、誰も連絡を取れない。
デリーにいるならば私には会えるチャンスがある。
だからどうしても居場所を知りたかった。

お金でも高級菓子でも女力でも(←残念、これはすでに賞味期限切れ)、
餌になりうるものは何でも差し出すつもりだった。
それでなんとか、心を動かしてはくれないか。

校長先生も、自分のいない間に子供が連れて行かれてしまったことが本当に不本意で、
ただ、とにかく連絡を取り合える状態にして欲しいと頭を下げるつもりだと言った。

子供の家のある村に行くには川を渡らなくちゃいけない。
今年は雨量が多く、川は何度も氾濫し、しばらく彼の家のある村は孤立状態だった。
ここ数日の晴天でどれだけ水量が減ったかわからない。
私たちは川を渡れるんだろうか?

ほかの子供たちもみんな、彼の居場所を知りたがってる。
そんな子供たちに背中を押され、戦地に赴く兵士の気分。

みんなに愛されてた彼の笑顔にもう一度会えるなら、
川なんか泳いででも渡ってやる。


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