2015年9月24日木曜日

一年で一番辛い日

今日で子供たちとお別れです。
来るときはすんなりと、
まるで昨日まで通ってきていたかのように溶け込めるのに、
どうしても、別れの時に慣れることができません。

映画を見に行ったこと以外、何も特別なことはしてあげられなかった。

子供たちの横で、
なんでこんなに眠れるんだろうっていうほど眠って、
なんでこんなに食べれるんだろうってほど食べて、
きっと、
なんでこんなに涙が出るんだろうってほど、泣くんだろうな。

でも列車に乗ってしまえばまた店主の顔になって、
おいしい紅茶を仕入れに行くぞ。
第二の故郷・カルカッタへ。

さあ、一年で一番辛い瞬間を迎えに、いざ出陣。


(記:2015年9月24日)

2015年9月20日日曜日

映画館へ

日曜日、子供たちと先生たち総勢20名で映画を見に行きました。
私がインドで映画を観るのが好きなので無理やり連れて行っている感もありますが、
暑さでへばっている子供たちに、エアコンの効いた空間で、快適に映画を堪能して欲しいのも確か。
みんな歌やダンスが大好きだから。

出発前、入念に身支度を整えます。みんな一張羅に着替え、髪を整えて。
貧しい家の出や、物乞いの経験のある子も多いため、
先生は過去の貧しさを外に曝さぬよう、特に身だしなみには気をつけさせています。
以前は、サンダルや靴を履かせてもいつの間にかどこかに脱ぎ捨ててきてしまう子が多かったのだけど、
最近はみんな、きちんと靴をはける。
そんなことが私には嬉しかったりします。
少し高級な映画館に入っても、少し洒落たレストランに入っても、
どうどうと行動できるようになりました。
きちんと教育を施された子供たちを私は誇らしく思うと同時に、
先生たちへの感謝と尊敬の思いを強くしました。

映画はコメディーで、私にはもっとも理解しがたく、子供たちはもっとも喜ぶ類のストーリーだったので、
まあ、楽しい日曜日になったかな?

記念撮影。将来のムービースターがいっぱいです!


(記:2015年9月20日)

2015年9月18日金曜日

その土地ならではのものを

毎年インドを訪れていますが、そのほとんどの時間を子供たちのいるここ、ブッタガヤで過ごしています。
せっかくこの地に長くいるのだから、お店に置けるものを見つけたいといつも考えています。

ブッタガヤのあるビハール州は、インドの中でも貧しい州で、農業以外に産業という産業がありません。
でも、その名のとおり仏教の聖地でもあるので、巡礼者や観光客は多数訪れます。
そこでおみやげ物の屋台を冷やかしながら、掘り出し物を探して歩きます。

仏陀の像は?→持ち運びが大変だし、お店の中が怪しい感じになってしまう。
無造作に売られている石の類は?→眼力がなくて適正価格がわからない!
僧侶用のバッグは?→これは明らかにマニア向けでしょう。

そして去年、ついに発見したのです。
内陸の地であるビハールの灼熱の太陽の下、
色鮮やかなサリーを纏う女性たちの首にみな、クリスタルネックレスが輝いていることを!
昨年すでにいくつかを購入。
日本の太陽の下でも輝きを失わないことを確認し、今年さらに買い足しました。
値切りに値切ったのでお安く提供できるはず♪

道行く女性に声をかけるのは気が引けたので、学校の子供たちにモデルになってもらいました。
みんな別嬪さん!!!
男の人にはクリスタルの数珠を。
ちなみに私は数珠フェチです♪

さあ、今日も掘り出し物を探して歩こうっと。




(記:2015年9月18日)

2015年9月16日水曜日

子供たちの創作活動

学校の休みを利用して子供たちがアクセサリー作りを開始しました。
私が側にいても気にすることなく、黙々と作業を続けます。
石の配列を工夫したり、最後の始末のために自分で糊を買ってきたり、
紐をマッチで燃やして溶かし、ほつれたりほどけたりしないようにしたり、
その集中力は本当に職人のようだと感じます。

彼らの作品一つ一つに値段をつけて私が買い取ります。
それを店で販売するわけですが、
石や紐にもお金がかかっているし、とても元が取れるというものではありません。
それでも私は彼らが真剣に取り組んでいる姿が好きだし、
年々上達していく彼らの作品を見るたび、
いつか本当の職人になれるのでは?と期待したりしています。

私だけでなく、いろんな国のいろんな団体が彼らの元を訪れ、
さまざまな経験・挑戦をさせています。
もしかしたら彼らにとっては厄介だったり面倒だったりするのかもしれないけど、
たくさんのチャンスを与えられる彼らはとても幸せだと思います。
そしてどこかでこれらの経験が生き、
彼らの人生を豊かにしてくれたらいいと切に願うばかりです。









(記:2015年9月16日)

2015年9月13日日曜日

子供たちに会いに

デリーでの買い物をひとまず終了し、子供たちの待つ学校へ向かいます。
デリーから列車で16時間。
エクスプレスとは名ばかりの、走っては止まり、また走っては休み・・・の、
老体に鞭打って走るような列車です。

いい年したおばさんが15キロのバックパックを背負って駅へ向かい、
30両くらいある長い列車の中から予約した自分の席を見つけ出し、
3段ベッドの一番上に陣取ってほっと一息。
列車が発車したのも気づかず、寝入ってしまいました。

暑さで目が覚めたのは午後3時半。
2時に出発した列車は、まだ1時間半しか進んでいなかった。
あと14時間半。
それからが長かった・・・・
クロスワードで1時間つぶし、本を読んで1時間つぶし、
子供たちとの再会に思いを馳せて1時間つぶし、新しい商品の陳列を思い描いて一時間つぶし・・・
夜8時を過ぎたころようやく少し涼しくなってきて、消灯を迎え、少し深い眠りにつきました。

夜中に何度も目が覚めて、財布や荷物が無事であることを確認し、
薄明るくなった朝5時、ああ、そろそろ到着の時刻も近づいてきたと身支度を整え始めました。
顔の脂を丁寧にぬぐい(脂取り紙4枚使用)、ウエットティッシュで体を拭き、
髪をとかし、少し眉毛を書き足しました。
さあ、いつでも準備OKよ!

・・・と到着を待つこと6時間。
6時20分着予定が、着いたのは11時半。
再び脂まみれ汗まみれ、髪はぼさぼさ、見るに耐えない姿で列車は終点のガヤ駅へ到着。
先生に迎えに来てもらい、さらに40分をかけてブッタガヤへ。
なんとかいつもの宿にチェックインし、24時間ぶりのトイレに入り、シャワーを浴びて、
子供たちのもとへ。

グッドアフタヌーン、ハハ!(子供たちは私たちをこう呼ぶ。)
ウエルカムバック、ハハ!

子供たちの笑顔に迎えられたとき、すべての苦労が報われました。


(記:2015年9月13日)

2015年9月11日金曜日

気合を入れてデリーで仕入れ

2年ほど前までは、インドでの仕入れは戦いでした。
値段交渉、埃、不良品、それに加えて暑さと、日本に送るまでの手間。
すべて敵だらけといっても過言ではありませんでした。

でも最近、知ったのです。
インドのマダムや欧米人、私のようなこ汚いバックパッカーではなく、おしゃれに旅をする日本人女性に人気のショップがあることを。
少し値は張りますが、一つ一つの商品の不良を気にしなくていい品質。
エアコンの効いた、快適な空間。
値切る必要のない定価販売。
大量に仕入れることはできませんが、ゆっくりじっくり吟味し、テーブルウエアをいくつかゲットしてきました。

帰りにもう一度デリーに立ち寄った際に、もう少し買い足したいと思っています。

もちろん、快適な買い物をした後はいつものバザール・ファクトリーで戦いでした。
駆け引きをしながら夏物・冬物衣料を大量に買い込み、44キロを日本に送りました。
私が無事に日本に帰りついてから、箱を開けるのが楽しみです。

デリーでの買い物はひとまず置いておいて、これから子供たちの待つブッタガヤへ移動です。
子供たちの笑顔に早く会いたい!!!
(記:2015年9月11日)

2015年9月9日水曜日

営業予定

インド出発に向けて、お店の掃除と商品の整理をしました。
雨ばかりが続く中、わずかな陽の光を見つけては商品を干し、埃をはたき、
出番のなくなった夏物をしまいました。
また来年よろしくね。

今年の夏は太陽がさんさんと照りつけ、暑かったですね。
お店の中にも、容赦なく太陽の光が差し込んだに違いありません。
たたんであったTシャツを広げたとき、つるしてあったスカートを日に当てたとき、
見たくなかったものを発見してしまいました。

日焼け?色あせ?

残念だけど、これらはもう定価での販売はできない。
思い切って売り切ってしまおう。
そう思い至って、リニューアルオープンの前にセール販売日を設ける事にしました。
日程に関しては営業予定日を参照してください。

ある程度目新しさが無くなったものは安くしてでも売ってしまい、
お店をすっきりさせたところで新商品を並べようと思います。
お時間が合えば、物色しに来てください♪

では、わくわくできるような商品に出会えるように、
インドを歩き回ってきます!!
(記:2015年9月9日)