デリーから列車で16時間。
エクスプレスとは名ばかりの、走っては止まり、また走っては休み・・・の、
老体に鞭打って走るような列車です。
いい年したおばさんが15キロのバックパックを背負って駅へ向かい、
30両くらいある長い列車の中から予約した自分の席を見つけ出し、
3段ベッドの一番上に陣取ってほっと一息。
列車が発車したのも気づかず、寝入ってしまいました。
暑さで目が覚めたのは午後3時半。
2時に出発した列車は、まだ1時間半しか進んでいなかった。
あと14時間半。
それからが長かった・・・・
クロスワードで1時間つぶし、本を読んで1時間つぶし、
子供たちとの再会に思いを馳せて1時間つぶし、新しい商品の陳列を思い描いて一時間つぶし・・・
夜8時を過ぎたころようやく少し涼しくなってきて、消灯を迎え、少し深い眠りにつきました。
夜中に何度も目が覚めて、財布や荷物が無事であることを確認し、
薄明るくなった朝5時、ああ、そろそろ到着の時刻も近づいてきたと身支度を整え始めました。
顔の脂を丁寧にぬぐい(脂取り紙4枚使用)、ウエットティッシュで体を拭き、
髪をとかし、少し眉毛を書き足しました。
さあ、いつでも準備OKよ!
・・・と到着を待つこと6時間。
6時20分着予定が、着いたのは11時半。
再び脂まみれ汗まみれ、髪はぼさぼさ、見るに耐えない姿で列車は終点のガヤ駅へ到着。
先生に迎えに来てもらい、さらに40分をかけてブッタガヤへ。
なんとかいつもの宿にチェックインし、24時間ぶりのトイレに入り、シャワーを浴びて、
子供たちのもとへ。
グッドアフタヌーン、ハハ!(子供たちは私たちをこう呼ぶ。)
ウエルカムバック、ハハ!
子供たちの笑顔に迎えられたとき、すべての苦労が報われました。
(記:2015年9月13日)
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