2016年4月8日金曜日

~伝説の安宿・パラゴン~

まだ若きバックパッカーだった頃、よくこの宿を利用しました。
ドミトリーという大部屋があり、
ただベッドひとつとその周りの開いたスペースだけが自分の空間でした。
1泊150円くらいだったでしょうか。
長く滞在していると、隣のベッドに寝ている人はころころ変わります。
日本人の女の子が来れば安心し、
日本人の男の子だとちょっとドキドキし、
欧米人の男の人は行動パターンが違うのでお互いにほぼ無関心、
欧米人の女の子だとうるさいのでちょっと嫌だな、と思ったりしてました。
(お香を焚いていて怒られたことがある!)

昔は旅人で溢れかえっていたこの宿も今では廃れ、
3つあったドミトリーはすべて閉鎖。
いくつあるのか把握し切れなかった数々のシングルルーム、ダブルルームには
インド人やバングラディシュからの旅行者が集団で泊まったりしています。

今回初めてバス・トイレつきの部屋というものに泊まり、
えー、この部屋でこの値段かよーという相変わらずの不満を持ちながら2日間を過ごし、
ただ壁の落書きだけで旅人時代を思い出し、
慣れ親しんだここ、カルカッタを後にしました。

さよなら、パラゴン。
もうきっと泊まることはないでしょう。



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