私は、日本が原子力発電を続けていくことには賛成ではない。
ごくごく当たり前の素人考えとして、自国で処理できない核のゴミをこれ以上増やすべきではないし、再利用が可能になったところで危険には変わりがないから。
じゃあ輸出はどうなのか。
「日印原子力協定」なるものが締結され、今後原子力関連技術や機器がインドにも輸出されていくのだろう。
これにはたぶん賛否両論あって、「こんな危険なものを輸出して無責任だ」とか、「軍事的に利用される可能性も否定できないし、そもそも世界的に原子力発電はなくしていくべき」という意見もあるだろう。
よーくわかる。
私もそう思う。
でも。
この暑さ。
毎日40度以上あって、電力不足によりファンすら動かない。
子供たちだってとてもとても勉強する気になれないし、事実農村部の多くの学校が休校になる。
暑い国は不利だ、と思う。
意欲が湧かない。
みんなダラダラしてるのは国民性でもあるのだけど、それすらも、「この暑さじゃ仕方ないよな…」と思ってしまう。
寒い国や町も大変だと思うけど、なんでどこも貧しくないんだろう?動けば暖かくなるから働き者が多いのかな?
インド中を見渡して、銀行や病院や郵便局などいわゆる「施設」にエアコンがついているところはまずない。
そんなことしたらホームレスを始め一般の方々まで溜まり場にして涼を取りに来てしまう。
(以前タイの死体博物館に行ったことがある。ミイラや臓器を保管してあるため、たしかエアコンが効いていた。入場料は払った記憶があるが、明らかに見学でない人たちがミイラのそばで涼んでいた!)
電気すらままならないのだから、洗濯機も冷蔵庫もテレビもアイロンもまだまだ普及していない。
13億人が住むこの国で、各家庭のすべてに一般的な家電が揃い、かつ、必要な仕事や勉強ができるように35℃を越えたらエアコンを使えるようにしたとしたら、いったいどれだけの電力が必要なのか。
どうやったらまかなえるのか。
原子力発電ウェルカム。
インドの子供たちと共に、そんな気分になってしまう。
ヘアスタイルが決まらないと言って濡れてもいない髪にドライヤーを当て、
寒いだ冷たいだといって、お尻を温めるために便座に電気を流す我が国はどれだけ国民に過保護なんだ。
と、暑さゆえ愚痴混じりに考える。
あー、暑い。
暑さで日中はこんな感じ |
夕方になると嬉しそうに外に出る |
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