砂漠地帯に近いので、無味乾燥な風景にも映えるようなキラキラしたアクセサリーやカラフルなファブリックが街を彩ります。
カラッカラに乾燥した空気のなか、暑さにやられ、人や車の多さにやられ、値段交渉に疲れ、消耗した心と身体をほっと休めてくれる瞬間が、工房を訪れるとき。
廃墟のような石造りのビルや、薄暗い倉庫のような場所で、職人さんたちが働いています。中はひんやりしていることが多く、街の喧騒は届かず、職人さんたちがたてる音だけが響く。裸に近い格好で働き続ける職人さんの手仕事を、その体温を、持って帰りたいと思う。
もう1つ、疲れを癒してくれる場所があります。
ちょっと高級な人気ブランドショップです。店内はエアコンが効いていてサービスもよく、接客してくれるお姉さんたちもきれい。
値は張るけど、それに見合う充分なクオリティと繊細なデザインや色使い。プロフェッショナルな仕事がそこにはあります。
ここでいつも葛藤が。
貧しい人たちが働く姿を目の当たりにすれば、小さな町工房からたくさん仕入れたいと思う。
でも、ブランド品と比べてしまうと明らかなクオリティの差。
工房で働く人たちはきっと、ブランド品など目にしたことはないでしょう。働き続け、数を重ねることでお給料がもらえると信じてる。多少大雑把な仕事でも、製品の扱いが乱暴でも、最後の糸の始末はしないままでも、なんとか形にすればお給料がもらえる。
たくさん買ってあげたい。
でもそこには「安かろう、悪かろう」「インドの製品はこんなもの」というレッテルがついて回ります。
そして、もしかしたら、ブランドショップのきらびやかな店内の裏では、同じような職人さんが働いているのかもしれない。やっぱり日の当たらない場所で。
そういうわけで、町工房からある程度買い付け、ブランド品ににもちょいちょい手を出す…という未だに中途半端な仕入れしかできない、私がいます。
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…SOMAというブランドの美しいプリンティング |
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…履き心地も悪くない、キュートなサンダル。1000円で販売予定♪ |
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